2016/04/15

金色姫



茨城県の日立と筑波に伝わる民話です。
昔、天竺の旧仲国に霖威大王という王がいました。娘の美しい金色姫は
継母に命を狙われ、王は桑の大樹で作ったうつぼ船に姫を乗せ逃がします。
海に揺られてまさかの茨城に漂着。夫婦に拾われ可愛がって育てられるも
衰弱していて看護のかいなく死んでしまいます。夫婦は姫のなきがらを
遺言のとおりにうつぼ船に乗せました。すると翌朝、姫は消え一匹の蚕が。
桑の葉を与えるとやがて眠ったよう動かなくなってしまい、夫婦の夢に現れ
「天竺で受けた疲れを癒すため、4度眠ります。」と告げました。
継母に獅子吼山、鷹群山、海眠島と3度捨てられそして最後に庭に埋められた
苦しみを4回あらわしながら蚕は眠りにつき金色の透き通るような体になり
美しいまゆをつくりました。インドの姫が茨城に来るなんて面白いです。
東北のおしらさまの伝承に同じ4度の眠りのくだりが見られます。
不思議な船に異国の女性ときてピンとくる有名なミステリーがあります。
江戸時代に広まったうつろ舟です。似ていると思ったらすでに言及されてました。
なんにせよエキゾチックな民話でとてもお気に入りです。

2016/04/03

お月とお星


宮城県の民話です。母親が違う2人の姉妹のお月とお星。
父親がでかせぎに行ってから継母はお月に辛く当たります。
殺されかけたお月をお星は助け2人で逃げ出し、それを追う
父。苦難のすえ再会した3人は空に輝く月と星になりました。
悲しくて切ないけれどどこか美しい民話です。

2016/03/13

桃太郎の鬼退治


誰もが知っている桃太郎。香川県の民話ではちょっと違います。
なんと桃から生まれたのは男の子のように元気な女の子。
鬼にさらわれないようにと桃太郎という名で育てられるという
本格派ストーリー…!近年できたのではと思ったのですが
菅原道真が女木島で聞いた話なのだそうです。
(まだまだ勉強不足ですみません)
ちなみに私の目覚ましはずっと桃太郎さんです。

2016/03/07

アネクラヒメとイスルギヒコ


富山県の民話です。舟倉山に住む女神アネクラヒメと
石動山に住む神イスルギヒコは仲のよい夫婦でした。
しかしなかなか妻に会えないイスルギヒコは能登のノトヒメに
乗りかえてしまいます。当然アネクラヒメは激怒し、激しい
神々の戦が始まってしまいました。木は枯れ、沼は乾き、
石を投げ合う。見かねたオオクニヌシが仲裁に入り、
アネクラヒメは呉羽山へ移り人々に機織を教え伝えました。
神々のいくさが壮絶でお気に入りの民話です。


2016/02/21

キツネがつれてきた花よめ



兵庫県の民話です。善導寺に住む600年生きたおよしキツネ。
助けてもらった猟師に恩返しをしていたらまさかの求婚。
ぐいぐいくる猟師を断りきれないので顔を見ないのならと結婚を
承諾します。しかし…
やってきたのは別の女性。聞くと嫌な男と泣く泣く
結婚させられそうになり家から逃げてきた庄屋の娘でした。
およしは花嫁と入れ代わり、嫌な男との結婚式へ出向き
…そっと男を始末したのでした。やさしいような怖いような。
およしは名古山の万太郎キツネと夫婦だったと言われています。

2016/02/16

徐福と不老不死の薬



弥生時代頃、秦の始皇帝の命令で数千人を率いて
徐福が日本へ来たという伝承が中国、日本、各地に残っています。
目的は不老不死の薬を探すため。…いいですね。ほしいです。
とうとう探すことができず徐福はそのまま日本に住み、
死して神になったなんて言い伝えもあります。
民話では死後、鶴になったという結末がよく見られます。
彼らとともに五穀、機織、養蚕などの技術が伝来し
自らを秦(はた)と名乗り、地名にも秦の字を残しました。
徐でも故郷の斉でもなく秦を使ったことから
彼らは真剣に任務を全うしたのではないかと思います。
 

2016/02/04

うりこひめとあまのじゃく



瓜から生まれた瓜子姫の話は全国で見られる有名な民話です。
ここに登場する天邪鬼は元々は天稚彦の話に出てくる天探女だと
言われてますが瓜子姫の話とはあまり関係ないように感じます。
なぜ古事記からこの話になったのか…?
瓜は水と深く関係していて瓜子姫は機織が上手という点から
色々邪推をしたくなるような昔話です。

2016/01/24

ヨロンの勇者


鹿児島の与論島に伝わる勇者イチェーの物語。
琉球の王に立ち向かい死してもなお、立ちながら
家族と島を守った豪傑な戦士です。

2016/01/10

’16年賀



遅くなりましたが今年もよろしくお願いします!
ためている民話をどうにか放出していきたいです☆

2015/11/23

黒姫ものがたり



長野県に伝わる黒姫伝説。異類婚因譚の中でも特に好きです。
美しい黒姫と黒龍の神秘的で悲しい悲恋の物語です。