2016/02/21

キツネがつれてきた花よめ



兵庫県の民話です。善導寺に住む600年生きたおよしキツネ。
助けてもらった猟師に恩返しをしていたらまさかの求婚。
ぐいぐいくる猟師を断りきれないので顔を見ないのならと結婚を
承諾します。しかし…
やってきたのは別の女性。聞くと嫌な男と泣く泣く
結婚させられそうになり家から逃げてきた庄屋の娘でした。
およしは花嫁と入れ代わり、嫌な男との結婚式へ出向き
…そっと男を始末したのでした。やさしいような怖いような。
およしは名古山の万太郎キツネと夫婦だったと言われています。

2016/02/16

徐福と不老不死の薬



弥生時代頃、秦の始皇帝の命令で数千人を率いて
徐福が日本へ来たという伝承が中国、日本、各地に残っています。
目的は不老不死の薬を探すため。…いいですね。ほしいです。
とうとう探すことができず徐福はそのまま日本に住み、
死して神になったなんて言い伝えもあります。
民話では死後、鶴になったという結末がよく見られます。
彼らとともに五穀、機織、養蚕などの技術が伝来し
自らを秦(はた)と名乗り、地名にも秦の字を残しました。
徐でも故郷の斉でもなく秦を使ったことから
彼らは真剣に任務を全うしたのではないかと思います。
 

2016/02/04

うりこひめとあまのじゃく



瓜から生まれた瓜子姫の話は全国で見られる有名な民話です。
ここに登場する天邪鬼は元々は天稚彦の話に出てくる天探女だと
言われてますが瓜子姫の話とはあまり関係ないように感じます。
なぜ古事記からこの話になったのか…?
瓜は水と深く関係していて瓜子姫は機織が上手という点から
色々邪推をしたくなるような昔話です。